巨大迷路

ずっと気になっていた ” 黒糖ふかし ” なるお菓子を買いました。

手に取るのは初めてで、黒糖の蒸しパンなんだと思って袋を開封。

すると中から出てきたのは・・

黒糖まんじゅうの皮にこし餡が挟んであるという

世にも恐ろしい高カロリーお菓子でした。

もちろんカロリー表示はされてません。

とか言いつつも美味しく食べてしまった。

ひとりで食べたんじゃないし、とか言ったりしながら。

 

そんなくだらない事、考えている日々に

この本は、ひょいとパンチを食らわせてきます。

カロリーとか言ってる場合かしら、って。

 


 

ヒップホップは聴きますか。

何となく厳ついイメージ。

アンダーグラウンドなイメージ。

 

私は、たまに聴くぐらいで、良く聴くってほどではありません。

十代の頃にスチャダラや高木完さんなどを聴いたり

そこから、De La SoulやBeastie Boysを知って、聴いたり。

たまに気になるひとがいると、聴くぐらい。

昔は民放の夜中の番組でMTVなど洋楽の番組もあったし。

特別な意識もなく、いろいろな音楽が観れたなーなんて。

これは有り難いことだったなと。

 

そしてこの本にはひょんなことから出会い、購入し、読み始めたのです。

本には、15人の日本のヒップホップの方々の

インタビューと詩が、それぞれ載っています。

正に個々の現実が詩の中にあり、リズムに乗って人前に体現されて行く。

もしかしたら、ロックバンドよりも今では社会性があるのかも。

でも、それはただ深刻にするだけではなく、それぞれの表し方で、

巧みな言葉遊びと言葉選びによって私たちに届きます。

表現をする人は、誰かと同じであろうとはしないだろうし、

自分だけの方法を模索している。

15人それぞれの人生と考え方と表現方法があるけど、

その柱にはヒップホップという大黒柱がしっかり根付いている。

これは凄いなと思います。ここまでひとの人生に影響を与えるもの。

 

迷路の中をくるくる回りながら、出口を探しているような。

暗中模索だなーとか。

 

パンチ食らった本でした。

 

とかなんとか言っても、聴けばリズムにこころゆれる。

 

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