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滑り込みで観に行けてよかった。

結局、ウェス・アンダーソン監督のも見逃したし、

たぶんウッディ・アレンも観に行けないから。

先ずは、映像の美しさにうっとり。

一貫した色合い。

淡くぼけたようなその色合いに包み込まれるよう。

主人公のホアキン・フェニックスもいつもよりうっすらした感じ。

絶妙な近未来感。ロサンゼルス。

悪意は感じられない世界の中で、

人々がずっと口をモゴモゴ動かしてる感じが

何ともいえない。

その世界に溶け込むようなファッション。

どこか懐かしいその装いが、この近未来感とあいまって、ここちよい。

主人公のシャツのポケットに愛を感じたり。

人とのかかわり合いも多分仕事や趣味も

この映画で描かれている切ないことはいつでも起こってる。

年をとってくると若い時とは違って、

いまある感情の先に多分こんな感じが来るとか

考えちゃって、でもやっぱり最初のうきうきは

かえがたいものなのかも。

それを上手く乗り越えて、次に進んでまた乗り越えて。

それをどれだけ長く続けていけるかってことかぁー。

と、おもったりしました。

まあ、そこはスパイク・ジョーンズ。

ただせつないっていうのではなくって、ちゃんとウィットもあって。

エンディングロール。

Spike Jonze いいひとだな。って、

ほんとに気持ちよい映画でした。

ふつうってことは、いまある世界をそのまま描くとか映すってこと

だけじゃなくて

自分が想像する世界のふつうを描いたって良いのだな。

何かをつくりだす魅力を

久しぶりに再確認出来ました。

滑り込んで良かったー。

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