あのことこのことあれやこれ 水戸へ行く。

先月は、笑っていいともの最終回で、世の中もちきりでしたが

私にとって同じくらい子供の頃から影響を受けた番組といえば

ファッション通信

この番組があったからよりファッションに興味が湧いて

作りたい気持ちも強くなったと思います。

もちろん母の影響も。

そして、ファッションと言えば流行を追い続ける狂乱の社会のように

思われがちですが、作り手側は意外と地味にこつこつと作っていたり

するものです。

時代をとらえながら、人々の生活の変化を敏感に感じ取り

経済活動もファッションには大きく影響します。

有名なところでいえば、

ココ・シャネルがパンツスタイルやニットジャージの洋服を

作ることで女性を解放したように。

モスキーノやキャサリン・ハムレットが社会的メッセージを込めた

コレクションをしていたように。

反面、今のビックメゾンと呼ばれるブランドが大きな企業の

一部になっていくことも・・。

上っ面だけで、作られた世界ってわけではないのです。

そんな多くのファッションがあふれる今の時代だからこそ、

と言えるような展示が、今回見に行った

『 拡張するファッション 』展です。

久しぶりに二時間も電車に揺られて、水戸芸術館まで参りました。

同伴して下さったのは、三軒茶屋TROPEさん。

TROPEさんもまた意思を感じられる商品セレクトが、

ファションとともに他のカルチャーも巻き込んでいる感じが

大好きなんですが、

そんなTROPEさんとこの展示が見られたのはありがたい感じ。


 

この展示は、以前ブログでもご紹介させて頂きました

同名の書籍から派生したもので、

内容は、ファッションからまさしく広がっていくものごとを

ファッションを通じて表現している方々の展示。

本の内容に即したものになっているので、読んでから行くとより

感じるものがあるかもしれません。

どんなひとでも毎日着ていく衣服、自然と選んでいるようで

それぞれの人がその時の気分や目的、天候に合わせて選んでいます。

それはやはり一番身近な自己表現。

作り手の端くれとして、世界のどこかの誰かのいつもの毎日のなかに

ひっそりとでもconejo の帽子が潜んでくれたら嬉しいなと、

そんなことをいつも思いながら作っています。

TROPEさんといろいろとお話しながら見て回っているうちに

またまた色々やっていきたいことがふつふつしてきて

良い時間を過ごせました。

そういえば、生活のなかに自分の帽子を

ひょっこり見つけて嬉しかったのが、

あるお芝居を観に行った時に、いらしていた女性が、

初めてアトリエで携わった帽子を被っているのを発見したとき。

その方のおしゃれをする瞬間に自分の帽子が加わったんだなー

と思うとこころが浮きます。

独立した今でも、ぐずぐず気持ちがなる時はその時のことを

ふと思い出して、なんとか乗り切る。

と同時にそのお芝居が恐ろしく忍耐が必要だったことも

思い出します・・。

展示会の合間に、こんな良い時間が取れて

展示会の準備・製作への気持ちもぐっと引き締まりました!

来週には、展示会の詳細もご案内出来ると思いますので、

よろしくお願い致します。

 

TROPEさんのお店のブログでも、 より詳しくレポートされてますので

ぜひ、ご覧下さい。今、店内はワンピ祭りだそうです。

そちらもチェック!したいです。

http://blog.trope.jp/?day=20140403