ひとの想い。

次の展示会は、11月初旬を予定しております。

その準備に向けて色々と動き回っております。

頭がパンク寸前で、その上パターン製作が全然進まない

恐ろしい事になっております。

そんな折りにこのふたつの気持ちに救われます。

 

ひとつめ。

先日まで東京都現代美術館で開催してた『フランシス・アリス展』。

友人に誘ってもらって行って良かった。

単純に芸術って、伝える事なんだと思わせて頂きました。

 

今を記録して、表わして、誰かに伝える。

それを受け取った人達が頭のすみで考える。

時に忘れても、何か時々思い出す。

そしてまた考える。

この展示は、どんな社会にもある問題を見せているんですけど、

どこにも押し付けがましさがなくって(私はそう感じました。)

そこにユーモアがあって。提案があって。かつ、美もある。

久しぶりに現代美術館に行って、ハッとしました。

ついでに、常設展も面白かった。

ホンマタカシさんの写真は、いつみてもそれだって分かるところが

良いですね。よかった。

 

ふたつめ。


次の展示会に向けて資料集めしてて、

そんな事してる間に、パターン出ししなさいよって声が

外野から漏れ聞こえそうですが・・。

今回これがいつになく楽しくなっちゃって。

林 央子著 『拡張するファッション』

を、それのひとつで読んでまして。

もう、ワクワクしっぱなしなんです。

読むのが、ものすごく遅いわたくしなんであれですが、

それに、わがかかるくらいもうワクワクが止まりません。

著者の方は、もともと『花椿』の編集をなさっていた方。

ゆえにパリコレやアートなども長く観てこられてるんですね。

第一線で。

そのうえ、きちんとご自分の意見というか考えを

ファッションやアートなどにもってらっしゃる。

だから、いろんな方とのインタビューやそれにまつわる事なども

読んでるこちらが合点がいくんです。

 

この本は、過去のインタビュー記事を中心に、補足などを加えて

再構成されているんですが、今、振り返ればそうかーみたいな事が

あって面白い。

ファッションて、ひとそれぞれに想う事があると思うんですが、

ただ華美なものや消費される事だけのイメージで終らせられたくない

想いが、なんだかこの本からは感じられて、それが凄く良かった。

昔流行った、ガーリー文化の事とか。

ファッションとアートの関係性とか。

自己表現ツールとしてのファッションとか。

紙媒体における雑誌の事とか。

 

どんなひとにも、一番身近で、毎日行っていることって、

洋服を着替える事。

ファッションにそんなに興味がなくても、多分知らないうちに

着るものを選んでる。

流行を意識する人もいるだろうし、値段が安いものを選ぶ人もいる。

生地が心地良いものを選ぶ人もいるだろうし、個性を求める人もいる。

作り手の気持ちを感じたい人もいるだろうし、気軽さを欲する人もいる。

どんな理由にしろ、どんなひとも選んで服を着ているわけで、

それは、本当に無意識に毎日している自己表現。

 

作り手の端くれである私は、より良いものを提供していけたら本望。

この本の中で、ソフィア・コッポラが言ってた

「Action Speaks Louder Than Words」

(あれこれ言う前に行動に移す)

って、言葉が身に染みる。

 

 

 

blog | 2013.9.9
 
 

雑誌掲載のお知らせ。


 

今発売中の『 世田谷ライフ 』NO.46 に、

conejo の record bag #7 が、掲載されております。

世田谷のあちらやこちらが、毎号特集されているこちらの雑誌。

今月号では、三軒茶屋が特集されております!

そちらに、いつもお世話になっております TROPEさんが、

掲載されておりまして、そのコーナーで、ご紹介下さいました。



 

書店などで見かけられましたら、ぜひご覧になって下さい。

次は、本業の帽子が掲載されるのを夢見て、頑張ります。

よろしくお願い致します。

noticias | 2013.9.4